京急新馬場北口近くの京急新馬場商店街（サクセス品川）にある「品川宿デリサービス」（品川区北品川2、TEL 03-6712-8600）は6月7日、産直品の本格的な販売を始めた。

「品川宿デリサービス」の外観

　同店は、京急新馬場商店街が空き店舗対策の一環として3月14日にオープン。経費の一部には、品川区の「チャレンジマート事業助成金」と東京都の「新・元気を出せ！商店街事業費補助金」が充てられている。

　当初は地元の高齢者向けの宅配サービスをメーンに開始。高齢者用の食材手配専門会社と契約し、昼食と夕食の宅配を請け負う。魚料理はすべて骨を抜き、栄養士によって栄養価計算されたメニューを提供。保存料や着色料は使わない。価格は、1食650円（ごはんは別途100円）で契約は月単位。週1回から宅配に応じ、会員には同商店街の商品も無料で配達する。

　「高齢者向けのサービスを充実させ、商店街に活気を取り戻す」ことを目的としてスタートした同サービスだが、「現在5食ほどしか配送がなく苦戦している。すでに他の宅配サービスに入っている方が多い」と同商店街の加藤丈幸理事長。サクセス品川には飲食店と小売り店舗が多く、生鮮産品を扱う店がなかったことから、「品川宿デリサービス」では試験的にさまざまな食材の販売をしていたという。

　現在販売している商品は、「じゃこ天」（100円）、「白造り」（400円）、「大トロサーモン」（900円）、「活あさり」（1杯400円）など産地直送にこだわった鮮魚や野菜など。仕入れは、市場で勤務経験があり流通に詳しい石垣伸宏さんが担当する。利用客の反応については、「リピーターが増えている。とにかく味を知っていただきたいので、今は価格を極力抑えている」と話す。店舗面積は12坪。

　加藤さんは「駅への通り道で、飲食店も多いので早朝と夜はにぎわっているが、昼間はどうしても活気がない。サラリーマン向けに平日の弁当販売も始めた。足りないことを補って、とにかくさまざまなことにチャレンジして成功させたい」と意気込む。

　営業時間は10時～19時（売り切れ次第終了）。日曜・祝日定休。