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秋田の米菓子をなまはげがPR-米粉100%の焼き菓子と豆腐カステラ

商品をPRする2匹のなまはげ。青の面が女で赤が男だという

商品をPRする2匹のなまはげ。青の面が女で赤が男だという

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 品川経済新聞の編集部(港区高輪3)に2月18日、秋田の重要無形民俗文化財のなまはげが現れた。

秋田県産の米粉を使用した菓子

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 なまはげは、秋田県産の米粉を使用した菓子「秋田の米菓子 淡雪こまち 五穀豊穣」と「豆富かすてら こまちっこ」の2品を持参。同日に販売を開始した新商品をPRした。

 秋田県中小企業団体中央会(秋田市)は、秋田の食料品関連業界の活性化と首都圏での発売支援を目的とした「首都圏攻略プロデュース事業」を展開。県内から応募があった8企業のうち、北秋田名物(北秋田市)と藤倉食品(横手市)の2社が選ばれ、商品化にこぎ着けた。

 北秋田名物の「秋田の米菓子 淡雪こまち 五穀豊穣」は秋田の米「淡雪こまち」を100%使用した焼き菓子。「雑穀」「紫果」「サクラサク」の3種を用意し、今後は「りんごの恋」「たんぽ味噌」など季節ごとに変えていくという。商品を秋田県北秋田市の八幡宮・綴子(つづれこ)神社で祈とうし、「合格祈願」「必勝祈願」などの付加価値を付けた。価格は1,000円。

 同社の清水一成さんは「米粉100%を使った商品は珍しく、どうしても硬くなってしまうので、柔らかい食感を出すのが大変だった」と振り返る。

「豆富かすてら こまちっこ」を販売する藤倉食品は豆腐屋として創業。秋田の伝統菓子で自社では製造販売する「豆富かすてら」の認知度を上げるため、同商品に「あきたこまち」の玄米を焙煎(ばいせん)して練り込んだ。価格は180円。

 秋田の県南地方に伝わる、豆腐の生地に卵と砂糖を加えた豆腐カステラ。藤倉食品の田中徳子さんは「県外では、『豆富かすてら』がおかずか菓子かわからないという声があった。甘さ控えめに仕上げたので、地元の若い方にも食べていただきたい。秋田に伝わる伝統菓子をもっと全国に広げていければ」と力を込める。同商品名は中身と価格を変えず「横手カステラ」としても販売。今後販路によって使い分けていくという。

 両商品はウィング高輪にある秋田県のアンテナショップ「あきた美彩館」(港区高輪4)と秋田県の観光案内所などで販売する。「あきた美彩館」では19日と20日はなまはげが駆け付け、試食販売会を行う予定。

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