パンテオン地所(千代田区)は11月11日、「ホテルミッドイン・目黒駅前」(目黒区下目黒1、TEL 03-3490-3111)をオープンした。
ニューヨークをイメージした赤羽駅前店に続き、外観はパリのラグジュアリーホテルをイメージした。照明デザインは、松屋銀座のファサードなどを手がけたヤマギワ(千代田区)の遠藤充彦さん。外観照明の演出だけでなく、フロントやロビー、ラウンジでは心地よさを与える照明デザインを施し、室内照明をリラクゼーションタイプ、ビジネスユースタイプに分けるなどのこだわりも。
客室はリピートステイを狙い、パール&パープル、ブラック&ブルー、レッド&ブラックの3タイプのカラーバリエーションで構成。室内には西川(中央区)とタイアップしたベッド・寝具・家具を配し、布団カバーには寝具業界で初めてグッドデザイン賞金賞を受賞した「ERGO-STER」を使用している。
主力ターゲットは、アッパークラスのビジネスマンと女性客。特に女性客の獲得には力を入れており、客室の約70%を禁煙ルームにし、加湿機能の高いエアコンを設置するほか、セキュリティー面も強化している。夜間でも女性スタッフが常駐し、エレベーターはカードキーを挿入することで初めて客室階に停止するシステムを採用した。24時以降はエントランスを施錠し、カードキーによってフロントを呼び出すなど、部外者の侵入を防ぐなどの工夫も。
ホテルは10階建てで、延べ床面積は約1,217平方メートル。スタンダードシングル(12平方メートル)=48室と、スタンダードダブル(13平方メートル)=16室(25平方メートル)、バリアフリーにも対応したデラックスシングル=1室の合計65室。スタンダードシングルとスタンダードダブルを扉1枚で行き来できるコネクティングルームの用意もある。宿泊料金は12,000円~30,000円。
近藤勇人支配人は「目黒近辺は女性が活躍する企業も多い。『ホテルミッドイン』の『ミッド』には、お客様が中心という意味が込められている。無機質なビジネスホテルのサービスではなく、笑顔の多いぬくもりを感じられるサービスを提供できれば。スタッフ内で『わざわざホテル』という合言葉を作り、わざわざ選んでいただけるようなホテルを目指している」と抱負を語る。