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品川で被災地支援「ざくろ坂プロジェクト」-第1弾は福島のアイス店

「まきばのジャージー」店主の片平さん(右)

「まきばのジャージー」店主の片平さん(右)

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 品川駅高輪口近くのざくろ坂沿いにある「グランドプリンスホテル新高輪」(港区高輪3)の一角で8月6日、ざくろ坂プロジェクトが始まった。

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 同プロジェクトの呼び掛け人は政治評論家の岩見隆夫さん、脚本家の内館牧子さん、弁護士の大澤孝征さん、歌手の小林幸子さん、登山家の田部井淳子さん、女優の倍賞千恵子さん。世話人はノンフィクション作家の吉永みち子さんが務める。

 被災地で復興のために立ち上がろうとしている人々と、応援したいと思っている都心に住む人々との「ヒューマンクロス」として役立てることはないかという思いからスタート。約5坪のスペースで、被災地の状況を伝えていく。

 第1弾は、福島県伊達市の片平ジャージー自然牧場のアイスクリーム店「まきばのジャージー」がイタリアンジェラードとソフトクリームを販売。週末には行列ができるほどの人気店だったが、原発事故後、売り上げは激減。「営業停止期間もあり、その後の売り上げは半分から3分の1になった。福島で商売を続けていくのは難しい。東京出店への足掛かりとなれば」と店主の片平晋作さん。価格は300円。

 店内には「放射能測定作業」の報告書を貼り、判断を利用客に委ねる。「安全だから食べてほしいと押し付けるのではなく、自分たちが持っている情報を公開した上で、お客さまの反応が見たい。今のところ、多くの方が応援してくださり反応もいい」と話す。

 同プロジェクト広報の伊藤晴子さんは「プロジェクトは始まったばかりだが、お互いが元気づけられる場となれば。一過性で終わることなく長く続けていきたい。9月以降の出展参加者も自薦他薦地問わず募集している。情報発信したい方はぜひお声がけいただければ」と意気込む。

 「まきばのジャージー」の営業時間は11時~18時30分。今月14日まで。その後、20日・21日には岩手県陸前高田市、27日・28日は宮城県気仙沼市が出店する。プロジェクトの終了時期は未定。

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