「戸越銀座アプリ制作プロジェクト」が12月14日、iTunes App Storeで「戸越銀座アプリ2012春」の配信を始めた。
戸越銀座商店街連合会、まちづくりや商店街づくりをプロデュースしている「ユーデザイン」(戸越1)、地域のスマートフォンアプリ制作などを行う「らしく」(同)で構成される同プロジェクト。「スマートフォンで持ち運びができる」「20~40代の利用者が多い」ことなどを考慮し、「楽しく戸越銀座を学べること」「アプリとともに戸越銀座を体験すること」をコンセプトに据え開発した。
主な機能は、「戸越銀座検定」「銀ちゃんスタンプラリー」「銀ちゃんタッチ」の3つ。「戸越銀座検定」では、実際に商店街で確認しないと答えられない、もしくは誰かに聞かないと答えられない問題なども含まれている。「銀ちゃんスタンプラリー」は、商店街に設置された同商店街のマスコットキャラクター「銀ちゃん」のフィギュアに用意されているバーコードを読み込むとデジタルスタンプが現れ、さまざまなイベントに応用できるという。「銀ちゃんタッチ」は、画面に現れる銀ちゃんをタッチし続けると「何かが起こる」仕組み。内容は季節ごとに変え、利用者を商店街へ誘導する。
同商店街では、2006年から地上にある電線や電話線などを地下に埋没する「商店街電線類地中化事業」をスタート。これに合わせて、IT技術を活用した新しい情報サービスを行う目的で「ユビキタス商店街プロジェクト」を発足し、ユビキタスをどのように活用できるか具体像を探ってきた。
「2013年にはユビキタス商店街として確立したいので、アプリがその一つのスタートとなれば。ITツールだが、人と人をつなぐコミュニケーションの手段にしたい」とユーデザインの竹地直記さん。らしくの佐藤純也さんは「今後も人を商店街や街へ呼び込めるようなアプリを開発していきたい」と意気込む。
アプリは無料。来春には、Android版の配信も予定するほか、アプリと連動したイベント開催も計画する。