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大井町に辛くないタイ料理店-いずれはコアな味付けにらむ

店主の吉川さんが設計から携わった店内

店主の吉川さんが設計から携わった店内

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 大井町駅近くの大井三ツ又の角に、タイ料理店「Sabai Sabai Thai(サバイ サバイ タイ)」(品川区大井1、TEL03-3772-5137)がオープンして3カ月がたった。「Sabai Sabai」とはタイ語で「気楽にいこうよ」の意。店主の吉川泰代さんの「本格タイ料理を気軽にくつろいで食べてほしい」という思いが込められている。

水の代わりに出されるハーブティーと、ランチの前菜3種

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 店舗面積は19.9坪で、席数は28席。内装は、アジアンテイストではなくカフェ風に仕上げた。ウッディでぬくもりを感じさせる店内に、吉川さんがタイで買い付けた雑貨を飾る。タイになじみのない客でも気軽に入れる工夫だという。「設計図の図面を引くところから始め、照明の配置や、ソファやカウンターも自分でデザインした」と吉川さん。

 学生時代は、カフェやドイツ菓子の店でアルバイトをしていた吉川さん。「人がおいしそうにごはんを食べているところが好き」と話す。就職して薬剤師になったが、いつかは店を開きたいという夢があった。「何度かタイ料理を食べに行くうちに、本当においしい『本物のタイ料理』を出している店が少ないと感じた。『自分はタイ料理が苦手』と思い込んでいる人にタイ料理のおいしさを知ってほしい」。

 メニューは「豚の首肉のスパイシーサラダ」(880円)、「シーフードのやさしいイエローカレー&ごはん」(1,280円)のほか、バイトーイというハーブを使った「鶏肉のバイトーイ包み揚げ」(780円)など。同店では水の代わりに、レモングラスとバイトーイを煮出したハーブティーを提供。「不思議な味だけど、タイ料理によく合うと評判」だという。

 アルコールは、タイビール「シンハー」「チャン」(以上600円)、タイのウイスキー「メコン」、タイの焼酎「モンシャム」(以上480円)などを置く。ソムリエの資格を持つ吉川さんの弟が選んだというワインも用意。南アフリカのワイン「オーカ」(2,600円)、オーストラリアワイン「マッキノンズ」(2,400円)、カリフォルニアワイン「オーボンクレマ」(5,250円)などをそろえる。

 ランチは「鶏ひき肉とバジル炒め(スープ・デザート付き)」(880円)、「チェンマイ風チキンココナツヌードル(前菜3種・デザート付き)」(1,280円)など。

 「今は辛さを控えて、ハーブを多く使うことでタイ料理らしさを出している。子どもから大人まで誰でも楽しめる味なので客層も幅広い」と吉川さん。今後について「まずは『辛くないタイ料理』でタイ独特の味に慣れてもらい、ゆくゆくはもっとコアなタイ料理を提供していければ」と意気込む。

 営業時間は11時30分~15時、18時~22時30分。月曜・第3火曜定休。

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