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目黒川でヘドロ除去工事-放射性物質測定で1キロ当たり45ベクレル検出

4月から5月にかけて行われた目黒川しゅんせつ工事の様子

4月から5月にかけて行われた目黒川しゅんせつ工事の様子

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 4月から5月にかけて、目黒川の太鼓橋下流から市場橋(品川区)で川底に堆積した汚泥を取り除く工事が行われた。管轄は東京都第一建設事務所。

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 品川区長、目黒区長は1月25日、目黒川の水質改善対策に関する要望書を東京都に提出。村山寛司東京都副知事は、2006年以来行っていない目黒川のしゅんせつ(河川などの土砂を取り除くこと)工事を行うことを明言し、このほど実施された。

 目黒川は、主に両区を経由して東京湾に注いでいる。下水道幹線としても利用され、特に夏場には水質が悪化。メタンや硫化水素の発生による臭気や白濁に、両区民から改善を望む声が上がっていた。ヘドロの除去作業を行うことで、悪臭の減少や水質改善の効果が期待されている。

 さらに、同工事で発生したしゅんせつ土については、放射性物質濃度の測定を実施。測定結果について、東京都建設局に話を聞くことができた。

 第二建設事務所工事課長の今宮正純さんによると、「土の表面および表面から50センチ下でセシウム134とセシウム137の測定を行った。1キログラム当たり、表面はセシウム134が32ベクレル、セシウム137が45ベクレル。50センチ下ではいずれも10ベクレル以下だった」と話す。「今後、港湾局のサイトで公表する予定」とも。

 今回測定が行われたのは、しゅんせつ工事が行われた1地点。河川の水質や低質などの放射性物質の測定については「総合モニタリング計画」に基づき、環境省が統一的な調査を実施している。

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