プリンスホテル(本社=埼玉県所沢市)は、高輪プリンスホテル(港区高輪3)、新高輪プリンスホテル(港区高輪3)、品川プリンスホテル(港区高輪4)を改装する。
品川・高輪エリアは近年、新たな旅客ターミナルのオープンや再開発プロジェクト、山の手線新駅開業など大きく発展している。これを受けて同社は、同エリア内にある3つのプリンスホテルの改装を決めた。
高輪プリンスホテル、新高輪プリンスホテルには51億円、品川プリンスホテルには13億円の設備投資を行う。客室、レストラン、宴会場を改装し、さまざまなニーズへの対応することでさらなる集客の向上を目指す。これらの設備投資額は、同社の当年度投資金の内訳でもっとも多い。
高輪プリンスホテルは、「癒し」「くつろぎ」「緑の空間」をコンセプトにロビー、宴会場、レストランを改装する。
新高輪プリンスホテルは 10年ぶりに、全客室の内装を一新。デザインは白と黒を基調とした部屋で、ビジネスマンや女性グループの利用増加を狙う。さらに家族連れにも対応できるよう、トリプル、フォース部屋を増設する。
品川プリンスホテルは、築30年弱ともっとも古く老朽化が目立っていたイーストタワー(東棟)を全面改装。3~15階を和の配色を組み合わせたリラックスフロアへ、16~17階を清潔感を追求した「リフレッシュ」フロアへと改装し、ビジネスマンや観光客の利用を促す。高速インターネットやVOD(ビデオ・オン・デマンド)の導入も予定する。
同社担当者は「高輪プリンスホテルは、 コンベンション利用に優れた機能を持っており、品川プリンスホテルは、近隣のエンターテインメント施設と合わせて、家族連れやカップルに利用いただいている。テーマが異なるシティーホテルが、改装によりさらに特徴を持ったホテルになれば」と話している。