9月25日午前0時ごろに発生した京急脱線事故直後より、ツイッターで「#がんばれ京急」のハッシュタグが立てられ、京急へ向けた応援ツイートが続々と書き込まれている。
事故現場は、神奈川県横須賀市追浜(おっぱま)町の京浜急行追浜と京急田浦駅を結ぶトンネル手前。崩れた土砂に、京浜高砂発三浦海岸行き特急が突っ込んだと見られる。乗客約700人のうち、けが人は乗客27人と運転手1人の計28人。命に別条はないという。
京浜急行電鉄(港区高輪2)は運転を見合わせている事故区間について26日、復旧のめどが立っていないと発表。想定を超える降雨で土砂が崩れたことが事故につながったとの認識を示している。再開は早くとも27日朝以降になる見通しだ。
テレビや新聞など大手メディアは事故の発生状況や原因を大きく報道。こうした動きに対し、ともすればバッシングされかねない京急を応援しようと、一部ツイッターユーザーが立ち上がった側面もあるようだ。
ハッシュタグ「#がんばれ京急」には、「事故が発生した時に、いかに初動対応が迅速にできるかが大事。今回は脱線事故が発生してから20分足らずで、乗客を車外に脱出できるように手配した対応には感動した」「京急の対応は、いつのときも丁寧で迅速ですごい。事故対応しつつ、できる限り動かせる範囲は動かすダイヤを組むのは難しいどころの話じゃないはずである」など、事故後の対応をたたえる声も。
また、「京急は何があっても止まらないド根性トレインなんだ。京急は神奈川の動脈みたいなものなんだよ!」「ほんと、ストとか事故とか普段聞かないんだよね。運休率の少ない京急は沿線住民の誇りだね。遠くから応援しているよ!!復旧ガンバレ!!」など、沿線住民と思われるユーザーからの応援ツイートも見られた(いずれも原文ママ)。
26日夜、京急品川駅では、電光掲示板の案内を見つめる人や駅員に状況を聞く人の姿も。帰宅ラッシュの時間帯で駅ホームには大勢の乗客が並んでいたが、大きな混乱は見られなかった。
「19時半現在、品川駅では折り返しの関係で5分ほど遅延している。金沢八景駅まで運行していてそこから汐入駅までは代行バスが出ている」と京急電鉄駅員。「京急電鉄のホームページやツイッターで随時状況を配信しているので、そちらも参考にしてほしい」とも。