品川プリンスホテル(港区高輪4)は3月29日、ノースタワーを改装し、ビジネス機能を強化したNタワーとしてリニューアルオープンした。投資額は約7億円。
今回の改装は、品川駅前のプリンスホテルが2006年より進めてきた「MICE」戦略の一環。国内外からの集客強化や品川エリアの活性化を目的とする。MICEは、Meeting=会議・研修、Incentive=招待・視察、Convention=学会・国際会議、Exhibition=展示会の4つの頭文字を取った造語。
ビジネス利用を想定し、客室はWi-Fi環境を整備、大型ライティングデスクを設置し、室内の照度向上を図った。同タワー宿泊者と同伴者のみが利用できるビジネスラウンジも用意(宿泊者=2時間無料、以降1時間800円、同伴者=1時間800円、外来客のみの利用不可)。館内エレベーターに非接触型カードキーを導入することで、宿泊客だけが客室フロアにアクセスできるセキュリティーシステムを導入した。
オープニングセレモニーには、プロフィギュアスケーターの荒川静香さんが出席。荒川さんは「品川駅のすぐ近くにビジネス向けのホテルがあるのは、利用価値がとても高いと思う。安全面も強化され、女性の宿泊利用にも安心できる」と話した。
同ホテル総支配人の望月潔さんは「Nタワーの客室稼働率の目標は88%、ビジネスラウンジの利用はその70%を見込んでいる。家(ファーストプレイス)と職場(セカンドプレイス)に対して、ホテルならではのくつろぎを提供しながら、ビジネスの場としても活用できるサードプレイスとしてご利用いただきたい」と力を込める。
宿泊料金(1泊)は、セミダブル、ツイン=各2万円、コーナーツイン=2万1,000円、ラージツイン=4万2,000円。