大井町駅近くに4月1日、「レゴ スクール大井町」（品川区大井1、TEL 03-6413-1360）が開校した。運営は、レゴ社（本社デンマーク）とライセンス契約を結ぶイマージュ（世田谷区）。

レゴ　ブロックを使ってマジックハンドを組み立てる子どもたち

　レゴスクールは、日本で唯一のレゴ社公認スクール。同社独自の教育システムとカリキュラムに基づき、認定インストラクターによる少人数レッスンを行う。「レゴ　ブロック」を教材に、探究心や思考力、コミュニケーション力、集中力など「クリエーティブな問題解決力」を身に付けられるという。

　大井町にスクールをオープンしたことについて、イマージュの鎌苅博史さんは「以前、大井町の阪急百貨店の中でレゴを使った幼児教室を開いたところ大好評。教育熱心な保護者が多い地域だという印象があり、オープンを決めた」と話す。

　小学校2年生を対象としたクラスには、3人の子どもたちが参加。この日は、「てこの原理」を体感するため、「泥棒が煙突に投げ捨てたお金をどうしたら取り戻せるか」というストーリーのもと、ブロックを使ってマジックハンドを組み立てた。支点や力点、作用点の仕組みを確認しながら、アームの先に物をつかみやすくする工夫を施す子どもたち。インストラクターが「どうしたらもっと長くできるかな」と、自らの頭で答えを考える質問を投げ掛けると、元気よく答える場面も。

　保護者の一人は、「子どもがレゴを好きだったので、通わせてみた。身近な動物をあっさりと組み立てて、物事を立体的に捉えていることに驚かされる。怪獣を作って別のおもちゃと戦わせて遊んだりするなど、遊びが発展的」と笑った。

　「子どもは遊ぶのが仕事。毎回ストーリーのある授業でイメージを膨らませているので、遊びを通じて生活に必要な知識を自然と身に付けてもらいたい」と鎌苅さん。「開校2カ月で生徒数は130人弱。世田谷や港北にある弊社が運営する既存校の生徒数は200人なのでそれに近づけていきたい」とも。

　レッスンは火曜～土曜で、対象は年少～小学5年生。入会金は2万1,000円。月謝や教材費はコースによって異なる。