五反田・ソニー通沿いにある岡崎写真館（品川区東五反田1、TEL 03-3445-1505）は8月、マイナンバー制度で使用する個人番号カードの顔写真撮影を開始した。

　個人番号カードとは、来年1月から運用がスタートするマイナンバー制度で、個人番号を証明するICカードのこと。各種証明書の発行や公立図書館での本の貸し出しといった行政サービスに活用されるほか、公的な身分証明書として利用できる。

　今年10月以降、マイナンバーの通知とともに個人番号カード交付申請書が各住戸に郵送される。これに顔写真を貼付し、署名または押印をして返送する。

　「実は、個人番号カードの申請は、スマートフォンなどで『自撮り』した写真も使用できる。だが、顔の角度や背景の色など細かな規定があり、撮影に慣れていない人には難しい。そこで、規定に沿ってかつ印象のよい顔写真を提供するサービスを始めた。カードは5～10年間、身分証明書として使用できるので、プロの撮影した顔写真で申請することを提案したい」と話すのは、創業86年を迎えた同写真館店主の伊與田彰さん。

　「今の目標は、岡崎写真館の100周年を迎えること。店を長く続けていくためには、伝統を守ることも大事だが、新しいことにも積極的にチャレンジすべきだと考えている。今回のサービスをきっかけに、地域の方にあらためて岡崎写真館の存在を認知いただき、証明写真や家族写真を撮るきっかけになってもらえたら」とも。

　個人番号カード用の写真撮影は2枚1組1,500円。2時間4万円で品川区近郊の企業などへの出張も受け付けている。

　営業時間は9時～19時。日曜・祝日定休。