JR・りんかい線大崎駅南口付近の特設会場で12月29日~31日の3日間、「大崎コミックシェルター 2016冬」が開かれる。主催は大崎コミックシェルター実行委員会。
昨年の参拝の様子(写真提供:大崎コミックシェルター実行委員会)
同イベントは、東京ビッグサイトで夏と冬に行われる同人誌即売会「コミックマーケット(コミケ)」の来場客を大崎へ誘致する企画。りんかい線とJRの乗り換えでは電車賃がかかるため、大崎を素通りしても降りても電車賃が変わらないことをアピールする。大崎西口商店街のマスコットキャラクター・大崎一番太郎が考案し、2012年に「コミケ割」などの企画を始めた。
今回の冬コミでは、中華料理店「陳麻家」(大崎1)や焼肉店「BEBU屋」(大崎3)など14店舗で使える割引クーポン「大崎コミケ割」を用意。大崎駅南改札出口の駅前特設テントやゲートシティ大崎、JR大崎駅構内、大崎駅西口バスターミナルなどで配布する。
駅前特設テントでは、街案内や休憩スペースとしてのブースを備え、おしるこやお茶、いぶりがっこを販売する(無くなり次第終了)。冬コミで買ってきた商品(通称戦利品)を提示すれば、無料でおしるこを振る舞うという。同実行委員の綱島竜太さんは「なかなか見せにくいものだと思うが、無言でチラッと見せるだけやパンフレット、袋でも大丈夫」と話す。
JR大崎駅と大崎駅西口バスターミナル、ゲートシティ―大崎では、大崎一番太郎役の山口勝平さんやノン子役の林りんこさん、スパンキー役の中谷一博さんが「コミケ仕様」の案内放送を行う。
29日にはゲートシティ―大崎で大崎一番太郎とその仲間たちによる演劇「犬山劇場」や鉄道アイドルのミニライブコンサートなどを行う。ブースでは大崎一番太郎の関連グッズの販売なども。31日には大崎一番太郎とノン子が一緒に行く「フライング初詣」企画を実施する。大崎駅近くの「居木神社」に参拝し、おみくじ引きや記念撮影を行う予定だ。
大崎一番太郎のデザインを手掛ける犬山明彦さんは「コミケは生ものなので、そのときどきの旬ネタを企画に取り入れていきたい」と意気込む。綱島さんは「前回バスターミナルで挑発的な案内放送をしたら、コミケ帰りの人がすぐにツイッターで反応しているのを発見して『勝ったな』と思った。今年も攻めた内容で大崎駅を盛り上げていきたい」と話す。