東京都と港区、品川区、京浜急行電鉄は1月27日・28日、泉岳寺駅~新馬場駅周辺住民を対象に「京浜急行電鉄湘南線の連続立体交差化計画素案」の説明会を開いた。
同計画は東京都が事業主体となり、道路の整備の一環として行う都市計画事業。泉岳寺駅から新馬場駅のエリアで、踏切事故や交通渋滞、地域分断の解消を目的とする。具体的には北品川駅を高架化し、泉岳寺駅から新馬場駅の区間の約1.7キロの道路と鉄道を連続的に立体交差化する。これに伴い、北品川駅付近の品川第一踏切と品川第二踏切、北品川第一踏切の3カ所を除去する。
さらに、北品川駅周辺のまちづくりを進める。北品川駅の駅前には、地域交流の場として駅前広場を整備する計画も併せて発表した。
説明会は、1月27日には高輪台小学校(港区高輪2)で、28日には台場小学校(品川区東品川1)で行われ、近隣住民らが参加。質疑応答の時間には、高架化による騒音や景観に対する心配の声などが上がった。
今後も地域住民や利害関係人の意見書を反映し、説明会を重ねながら進めていく予定。着工は4~5年後、完成はリニア中央新幹線(品川~名古屋間)が開業する2027年度を目指すという。