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西五反田に料理居酒屋「SAKEstory」 3カ月単位で各地の日本酒や文化にフォーカス

店主の橋野元樹さんと料理長の杉本辰夫さん

店主の橋野元樹さんと料理長の杉本辰夫さん

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 西五反田に料理居酒屋「SAKEstory(サケストーリー)」(品川区西五反田2、TEL 03-6431-9198)がオープンして1カ月がたった。

女性でも飲みやすいよう考案したという、会津娘の『酒パーク』

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 4月に閉店した「日本酒と創作料理の店 Gottan(ゴッタン)」の居抜き物件を活用し、内壁を若草色に張り替え、木と白を基調にまとめた同店。店舗面積は13坪。席数は18席。

 店主の橋野元樹さんはライター業などを経て、橋野さんの母親が経営する居酒屋「兎屋」(渋谷区)の2代目として10年以上勤務した。2016年には、日本酒文化を楽しむ会が開催した「Mr.Sakeコンテスト」でグランプリを受賞している。

 出店の経緯について、橋野さんは「日本酒のスペックよりストーリーを伝えられるような、自己表現ができる場所がほしいと思っていた。日本酒の味をはじめ、その土地や蔵元の思いを伝えていきたい。知り合いだったGottanが閉店になることを知ってあいさつに伺ったところ、跡の入居者が決まっていないと聞き、場所を受け継いだ」と話す。

 同店のコンセプトは「旅する様に日本酒を」。年内は福島県にちなんだ日本酒や料理を販売するほか、ランチョンマットやコースター、酒器なども現地で仕入れたものを使う。年明け以降は、3カ月単位で各地域の日本酒や文化にフォーカスしていく予定という。

 現在の日本酒メニューは、「写楽 純米吟醸 山田錦」(750円)や「会津娘 純米」(600円)のほか「会津中将 純米吟醸三種飲み比べ」(1,200円)など。そのほか、「会津のにごり梅酒」「会津のヨーグルト酒」(以上600円)なども用意する。

 食事メニューは、「すき焼きころっけ」(950円)、「笹の葉揚げ」(600円)、「どんちっちアジの開き」(800円)のほか、その時期にテーマとしている地域の食材を使った「お重のお通し」(1,000円)などを提供する(価格は全て税別)。

 「とっくりごと蒸し器で蒸すことでまるっとした味わいを楽しめる『蒸し燗(かん)』や、日本酒に炭酸を加えて女性にも飲みやすく開発した『酒パーク』など、さまざまな飲み方を提案している」と橋野さん。「知的好奇心の旺盛なお客さまが、ハレの日にゆったり過ごせる場所にしていきたい。日本酒を取り扱う近隣の店舗とともに、切磋琢磨(せっさたくま)して五反田を盛り上げていければ」と意気込む。

 営業時間は17時30分~23時(土曜・祝日は16時~22時)。日曜、月曜、祝日定休。

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