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荏原に「喫茶ベレー」 「ニッコリーナ」店主が開業、かき氷や水ようかんも

「喫茶ベレー」の外観

「喫茶ベレー」の外観

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 「喫茶ベレー」(品川区荏原1)が8月3日、荏原エリア星薬科大学近くにオープンした。

「喫茶ベレー」の店内

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 店主は、2012(平成24)年にかき氷店「Niccori~na(ニッコリーナ)」を渋谷区・笹塚で開店。閉店後、2016(平成28)年から今年2月までは「織部下北沢店」(世田谷区)を間借りし、不定期でかき氷を提供していた。

 「喫茶ベレー」は、甘味を楽しめる喫茶店として営業する。「大好きな果物や芋、栗、カボチャ、豆などを使って、古くから受け継がれる甘味の文化を次の世代につなげたい」と店主。

 荏原エリアでの出店理由について「物件に一目ぼれした。大きな窓から光の差し込む様子がきれいで、自分の目指す店の姿が具体的になった」と話す。来店客が食事に集中できるよう、内装は白で統一。同店のコンセプトに合わせて、ドアや窓枠は70年代のアンティーク品を使う。店舗面積は約8坪。席数は12席。

 フードメニューのかき氷(時価)は、日替わりで約5種類を用意。「最初の一口は氷そのものを味わってほしい」と頂部に氷のかけらを乗せたところ、来店客から「とさか」と呼ばれるようになったという。

 ラインアップは、栃木県産のイチゴを使う「夏の生いちご」や、旬のアンズから作った自家製ソースを使う「杏(あんず)みるく」、上部に水ようかんをのせ、炊いた赤エンドウ豆を入れた「まげみるく」など。

 そのほか、約5年の試作期間を経た「水ようかん」(800円、コーヒーセット=1,000円)や、オリジナルコーヒー付きの「栗きびぜんざい」(1,000円)などをそろえる。「甘すい」(800円)は、水ようかんと寒天、アンズ、豆などにオリジナルの蜜をかけたもの。かき氷を一度に何杯も注文する来店客が見られる中、冷たいものを食べ続けるのが苦手な人向けの新メニューとして考案した。

 「栃木県の地元エリア周辺のように、1年を通して水ようかんを楽しめる場所にしたい。冬は餅を使う温かいメニューも出せたら」と店主。「モットーは、お客さんの想像を超えるものを提供し続けること。いつか老舗の甘味屋になれたらうれしい」と笑顔を見せる。

 営業日は、毎月末に翌月の予定をインスタグラムやツイッターで告知する。

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