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戸越銀座で写真展「品川用水の面影」 区内在住の写真家が古地図手掛かりに

写真家の渡邉茂樹さん

写真家の渡邉茂樹さん

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 品川区在住の写真家・渡邉茂樹さんの写真展「品川用水の面影 古地図でたどる、かつての水路」が1月21日、「フォトカノン戸越銀座店」(品川区戸越2)で始まった。

写真展「品川用水の面影」会場

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 渡邉さんはこれまで、戸越銀座商店街周辺の店主がそれぞれの大切な本を持つ姿を撮影した写真展「一人一冊」や、区内の路線と地形の関わりに注目した写真展「しながわ鉄道100景」を同店で開催してきた。

 同展では、江戸時代から大正時代にかけて活用された「品川用水」に着目。2021年5月~9月ごろに区内の水路跡や路地、暗渠(あんきょ)などを撮影した作品24点を展示する。

 品川用水は1669年、田畑のかんばつを防ぐ農業用水路として開通。玉川上水を源流として、現在の武蔵野市から世田谷区、目黒区などを通って品川区に流れていた。武蔵小山駅近くの後地(うしろじ)交差点周辺から分岐し、区内の河川や大井・原の水神池などにも合流していたという。同水路はやがて生活排水路として利用され、昭和20年代以降は埋め立てたり地下水路となったりしている。

 渡邉さんは、自宅付近にある「古戸越(ことごえ)橋」に着目。同橋跡が品川用水の遺構の上に掛かっており、これまでの区内での撮影経験も踏まえて、今回の作品テーマが決まったという。アプリ「東京時層地図」を活用し、大正時代の古地図を参考に、現在の地図に水路跡をマッピングして撮影スポットを検討した。

 撮影は雨天時に行っている。渡邉さんは「かつての水路をイメージできるよう、雨に濡れた路面や植物に注目した。アニメ映画『借りぐらしのアリエッティ』のラストシーンをイメージしながら、こびとの視点のような低いアングルを意識した」と話す。

 会場では、作品とともに撮影場所をマッピングした地図を掲示する。B2サイズの両面ポスター(500円)も販売する。

 「かつて流れていたものを、いま目に見える形でどう表現するか、地理的な要素に加えて時間軸も考えながら撮影した」と渡邉さん。「地域の皆さんにぜひ見てほしい展示。視点が変わると見慣れた路地にも新しい発見があるはず」と笑顔を見せる。

 開催時間は10時~20時。1月27日は休み。2月2日まで。新型コロナウイルス感染症の対策として、入り口に消毒液を設置し、スタッフはマスクを着用する。

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