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白金高輪駅から品川駅にメトロ南北線の分岐線 六本木エリアへのアクセス向上

東京メトロ南北線 白金高輪駅

東京メトロ南北線 白金高輪駅

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 東京都と東京地下鉄(台東区)は6月16日・17日、東京メトロ南北線の白金高輪駅(港区高輪1)から品川駅(仮称)までを結ぶ分岐線の素案に関する住民説明会を開いた。

分岐線のルート案(東京都『東京都市計画 都市高速鉄道第7号線 東京メトロ南北線の分岐線(品川~白金高輪間)計画のあらまし』より)

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 分岐線で白金高輪駅とつながる予定の「品川駅」は、JRや京浜急行の品川駅に並ぶ形で、国道15号(第一京浜)地下に新設される。リニア中央新幹線始発駅の品川駅から六本木エリアへのアクセス向上を狙い、品川駅~六本木一丁目駅の所要時間は、現在の約19分から約9分に短縮されるという。JRや京急・都営浅草線の運行が停止した場合の代替ルート機能も見込む。

 分岐線の延伸では、白金高輪駅に既設の留置線(車両を一時的に止める線路)を利用し、残りの約2.5キロを新たに建設する。今年3月時点で公表されている総建設費は、約1,310億円。2030年代半ばの開業を目指す。

 ルートは、白金高輪駅から目黒通りに沿って南西方向へ進み、白金台駅付近で南東方向にカーブする。そこから環状第4号線(2032年度の完成に向けて都が整備中)の白金台区間(港区白金台2~白金台3)と高輪区間(高輪3)の下を通り、南へカーブして国道15号下から品川駅に至る。

 環状第4号線の地下を通る区間での新たな用地取得は予定しないが、それ以外の区間では新たな地上の用地取得もあるという。

 分岐線での白金台駅への停車や、途中駅の設置、品川駅より先の延伸は計画していない。白金高輪駅には都営三田線も乗り入れているが、分岐線の都営地下鉄との共有については検討中。都は、今回の素案説明会を踏まえて都市計画案を作成し、改めて住民説明会を開催する予定だという。

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