企画展「大井での軌跡 ―ニコンと街と人と―」が10月30日、ニコンミュージアム(品川区西大井1)で始まった。主催は、光学機器メーカーのニコン(同)。
ニコンミュージアム企画展「大井での軌跡 ―ニコンと街と人と―」の地図展示コーナー
同社は2024年7月、本社を港区港南から西大井に移転。ミュージアムも10月、ニコン本社/イノベーションセンター1階に移転し、リニューアルオープンした。企画展の開催は、リニューアルオープン以降初。
企画展のテーマは「大井とニコンの歴史」。同社が大井エリアに工場を構えたのは、創業翌年の1918(大正7年)。以後、100年を超える大井との歴史を紹介する。同館館長の中島良允さんは「大井地域は、当社にとって大変ゆかりが深い土地。地域と共に新たな歴史を築いていくためにも、移転後初の企画展はこのテーマしかないと考えた」と話す。
入り口付近の地図展示コーナーでは、同社付近の地図を年代ごとに並べる。鉄道や道路の建設、立会川の暗渠(あんきょ)化など、土地の変化が分かる地図をピックアップした。このほか、同社と大井地域に関係する23枚のエピソードボードと、大井地域の工場で生まれた24点のニコン製品を展示する。
今昔写真展示コーナーでは、大井地域を写した過去の写真と、ほぼ同じ画角で撮影した近年の写真を並べる。該当地域のグーグルストリートビューも併せて展示する。
会場の出口付近には、同社の大井製作所を写した写真と、実際に製作所内で使われていた看板を展示したフォトスポットを用意する。
同社広報で企画展を担当した古田明子さんは「ただ年表を並べるだけでなく、来場者に興味を持ってもらえるよう工夫した。たくさんの発見を持ち帰ってもらえれば」と来場を呼びかける。
開館時間は10時~17時30分(最終入館は17時)。月曜・日曜・祝日休館。入館無料。来年3月21日まで。