「実験的コワーキングスペース」をうたう無料スペース「特区」が2月9日、TOCビル(品川区西五反田7)1階のイートインコーナー内にオープンした。運営主体は、五反田バレーユニバーシティ(同)、一般社団法人五反田バレー(北品川5)、テーオーシー(西五反田7)。
五反田バレーユニバーシティは、2024年に発足した地域共創プラットフォーム。まち全体を「キャンパス」と捉え、住民や企業、教育機関、行政などが地域に開かれた学びの場を提供し合うことで、より豊かで面白い地域づくりを目指す。
「特区」の名称は、「TOC」の読み方と、都市計画の用語に由来する。五反田バレーユニバーシティに参画する久米設計(江東区)ソーシャルデザイン室の猪股和広さんは「多様な人材の交流と協働を目的に、実験的な活動拠点を持ちたかった。五反田は近年、スタートアップ企業の集積地となっている。五反田バレーに参加する企業や、TOCのテナント企業誘致のきっかけにもなれば」と話す。
スペース面積は9坪。主な什器(じゅうき)はTOCの倉庫にあった廃棄予定のものを再利用する。「親しみやすく肩肘を張らない雰囲気で、かつ目を引くような場にしたかった」と猪股さん。斜めに置かれた大型テーブルを中心に、ビールケースを活用したスツールや可動式の人工芝スペースを設置する。壁にはマスキングテープで装飾や五反田の地図を制作し、「五反田のここが好き」「特区にあったらいいなと思うこと」といったお題単位のアイデアボードを掲示。利用者が付箋で自由に意見を貼れるようにした。
スペース内には、ライブラリー「TOC文庫」を設置。五反田バレーユニバーシティに関わる地元企業や大学関係者が蔵書を提供する。閲覧のみで貸し出し不可。
猪股さんは「TOCはかつて、サンリオなど著名な企業が入居していたビル。これまでの歴史をまとめた年表を壁面に作成するワークショップなどを検討中。この場を訪れる住民やワーカー、地元の企業や大学などとアイデアを出し合い、一緒に地域活動を広げていきたい」と意気込む。
営業時間は11時~17時。土曜・日曜・祝日定休。利用には会員登録が必要。3月末までの運営を予定する。