賃貸オフィスビル「Ave .Takanawa(アベニュータカナワ)」(港区高輪3)が3月2日、品川駅高輪口エリアに開業した。経営は東京建物(中央区)。
同ビルは賃貸住宅「アベニュー高輪 前川ビル」を建て替え、耐震化を図ってオフィスビルに生まれ変わった。完工は2026年1月。地上10階建てで、延べ床面積は約1万1700平方メートル。オフィスやセットアップオフィス、共用ラウンジ・テラス、貸し会議室、飲食店などを備える。
コンセプトは「まちのようなオフィス」。各階をつなぐ外階段を設け、全フロアに屋外バルコニーを設置する。細長い敷地を生かし、エレベーターを南北両端に配置することで、オフィスフロア全体に外の自然光や風を取り込めるようにした。オフィスワーカー同士の交流を創出する場として、共用ラウンジ・テラスを設ける。
同社都市開発事業第二部の中村真悠子さんは「リニア中央新幹線の開通や環状第4号線の延伸など、再開発がすすむ品川駅高輪口エリアで、従来の閉鎖的なオフィスとは異なる次世代型の建物を計画をした。ビル全体が明るく開放的で、働く人たちが過ごしやすい空間となったのではないか」と話す。
オフィスフロアは2~4階、7~10階で、各階は約280坪。1フロアは最大4区画に分割する。屋上階には、ビルの入居者がリフレッシュや交流に使える「ルーフトップテラス」を設置する。
5階と6階には、シェアオフィス「エキスパートオフィス品川高輪」が開業した。運営は、東京建物グループのエキスパートオフィス(千代田区)。5階には、受付カウンターやビル入居者が利用できる共用ラウンジほか、テラス、会議室、1~数人を想定したシェアオフィス機能を備える。6階には、家具付きのセットアップオフィスやカスタムオフィスを設置する。
1階には今秋、ベーカリーカフェ「THE CITY BAKERY」や多目的スペース「グレイドパーク品川」がオープンする予定。同階の南北2カ所にあるエントランスホールには、ニューヨークを拠点に活動する現代美術家・松山智一さんの作品を展示する。
中村さんは「旧建物の1階と地下1階には飲食店や郵便局などが入居し、近くにお住まいの方たちが気軽に足を運ぶ場だった。この地の歴史を引き継ぎ、地域住民や働く人たちに愛される新しいオフィス空間にしていきたい」と話す。