学童保育機能を備えたアフタースクールを経営するキッズベースキャンプ(世田谷区)は4月1日、大崎広小路駅近くに「KBC五反田・大崎」(品川区大崎5)をオープンする。
新規事業の創出・育成を手掛けるエムアウト(港区)は、2006年に民間学童保育事業として「キッズベースキャンプ」(KBC)を開始。昨年9月に同事業を100%子会社として分社化し、同年12月にキッズベースキャンプは東京急行電鉄(渋谷区)の100%子会社となった。
KBCは「放課後の時間を『消費』から『投資』へ」をテーマに、桜新町や大井町など9店舗(2009年2月現在)を展開。今春には五反田・大崎のほか、下丸子、大倉山、溝の口、用賀にも同時オープンする。「KBC五反田・大崎」出店は、「ウェブサイトの『出店リクエスト』に多くの要望が寄せられたこと、近隣に勤務する保護者が多いこと、大崎地区の再開発により若い世帯が増えたこと」(同社広報・販売促進担当の檜山幸枝さん)を総合的に判断し、決定したという。
「KBC五反田・大崎」の店舗面積は約42坪。全14店の中で2番目の広さとなる。
同施設は、小学校1年生~6年生を対象とし、最長22時までの預かり時間延長が可能。学校、自宅、塾などへの送迎サービスも行う。オプションで昼食や夕食のサービスも用意し、アレルギー体質の子どもにも安心できる食事を提供している。そのほか、野外キャンプやマナー教室など、各種イベントプログラムも実施。
檜山さんは「ここ数年で同様のサービスを提供する施設が増えてきたが、多店舗展開はまだ少ない。当社は、東急線の車両工場見学や東急ホテルズでのパティシエ体験など、東急グループ各社の協力によって職業体験イベントを実施し、競合他社との差別化を図りたい。また、子育てしながら『安心・安全』に働ける環境を整えることで東急沿線の価値を高め、若い世代を呼び込むことで将来の人口減少に備えたい」と話す。
今後の出店計画については、「全国各地から、多くの出店要請をいただいている。しかし、当面は東急沿線を中心に展開し、地盤を固めていきたい。3カ年計画では、2012年度末までに30店舗の展開を目指す」(檜山さん)
同施設の初年度募集人員は20人。3月末までにレギュラー会員として入会手続きをすると、入会金(21,000円)が免除になる。