「水」にチップを-日本初「TAP」に広域品川圏から15店舗が参加

各テーブルに置かれる「TAP TOKYO」ロゴ入りカード(写真=イメージ)の上に募金をする。

各テーブルに置かれる「TAP TOKYO」ロゴ入りカード(写真=イメージ)の上に募金をする。

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 レストランなどで提供される無料の「水」に100円以上のチップを支払うことで、衛生環境の悪い地域に住む世界の子どもたちを支援する募金活動「TAP PROJECT」が日本に初上陸し、広域品川圏では15軒の飲食店が参加する。

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 同プロジェクトは、ユニセフが中心となり、国連が制定した「世界水の日」(3月22日)にちなみ発足。2007年ニューヨークでの実施を皮切りに、昨年は全米46州へと展開規模を広げ、実施期間も拡張。世界の5歳未満の子どものうち5人に1人が安全な水を使えない現状を知ってもらおうと、無料の水に対し1ドル以上の募金を呼びかける活動が反響を呼び、これまでに95万ドル以上の募金が集まったという。今年はアメリカ、日本のほか、カナダ、ニュージーランド、フィンランドでも実施される。 

 日本では、日本ユニセフ協会と博報堂、「hakuhodo+design project」が協力し、3月20日~22日、都内と近郊のレストラン、カフェなど約200店舗で「TAP TOKYO」と題しキャンペーンを実施する。米国での1ドルに対し、日本で募金額となるのは100円以上。

 広域品川圏では、「オーバカナル 高輪」(港区高輪4)や「ちゃだま三田国際」(三田1)、「シェラトン都ホテル東京」(白金台1)、「水の賦(みずのうた)」(高輪4)、「VENTO(ヴェント)高輪店」(高輪4)、「中国料理 明輝(ミンフィ)」(芝浦4)などを含む15店舗が参加する。

 オーバカナル 高輪を経営するユニマットクリエイティブ(港区)事業本部部長の田代圭さんは、同キャンペーンに参加した経緯について「『TAP PROJECT』については、海外での活動を以前から知り、共感を覚えていた。飲食業態を通じて、企業の社会的責任は非常に重要と考え、社を挙げて協力することにした」と話す。「すべてのお客様に参加していただくのは難しいかもしれないが、このプロジェクトを認知していただき、世界の状況に興味を持っていただければ」とも。

 また、シェラトン都ホテル東京営業企画室の長橋雅彦さんは「日本では、水は当たり前に手に入るが、『TAP TOKYO』を通じて改めて水の大切さを実感できるところに同キャンペーンの意義があると思う。当社のウェブサイトでもPRする予定」と話す。

 参加店舗では、各店のテーブルに専用のカードを置き、活動趣旨を説明。店で提供する無料の水やお茶に対して、任意で100円以上の募金を呼びかける。一部店舗では募金箱を設置するほか、公式サイトでも募金を受け付ける。国内でのキャンペーンのみで1,000万円以上の募金額を目指す。

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