目黒駅東口のりそな銀行前(品川区上大崎3)をメイン会場に9月6日、第14回「目黒のさんま祭り」が開かれた。
同イベントは、岩手県宮古漁港直送の新鮮なサンマ6千匹を炭火焼きにして無料で振る舞う初秋のお祭り。徳島県神山町産の豊潤すだち1万個と、栃木県黒磯市高林直送の大根を使った大根おろし、海洋深層水の天然塩も同時に提供された。
昨年の来場者は約1万2000人。さんまを求める行列は目黒通りから五反田駅へと続く上大崎3丁目の交差点付近まで伸びた。しかし、今年の予測来場者数は昨年を上回る約1万6000人に増え、午前11時の時点で上大崎3丁目の交差点からJR山手線沿いを目黒駅方面へ戻る形で、アトレ目黒2(JR東急目黒ビル)まで最大1.5キロメートルの行列ができた。
3時間並んで無料さんまを手に入れたという浅川さん一家(江戸川区在住)は「元々、気になってはいたが、昨夜放送されていた『出没!アド街ック天国』(テレビ東京)を観て行くことを決めた。朝の8時から並んで食べたさんまの味は格別。身が大きく、脂ものっていて焼き加減もちょうど良い。並んだだけの価値があったので、来年もぜひ来たい」と笑顔を見せる。
目黒のさんま祭り実行委員スタッフの清水一利さんは、今年のイベントの様子について「我々が現場に到着する前、朝4時から並んでいる人がいて驚いた。他のスタッフとも話したが、やはり前日にオンエアされた『出没!アド街ック天国』で目黒のさんま祭りが取り上げられた影響が大きいのでは。私は5年前からこのイベントを手伝っているが、年々規模が大きくなる印象だ」と話す。