港区のコミュニティーバス「ちぃばす」に3月24日、品川駅発着の「高輪ルート」「芝浦港南ルート」を含む5路線が新たに加わった。運行業者はフジエクスプレス(港区)。
「ちぃばす」は「環境にやさしい」天然ガス仕様のノンステップバスで、小学生以上は一律100円で利用できる。2000年に地下鉄南北線・大江戸線が開通し、都バスの路線縮小が運行のきっかけとなった。2004年、「田町ルート」「赤坂ルート」の2ルートで運行開始。現在は、年配者など交通弱者にも優しい「市民の足」として利用者の暮らしを支えている。
新たに追加されたルートは品川駅東口(港南口)が起点で都営浅草線三田駅前が終点の「高輪ルート」、田町駅東口が起点で品川駅東口が終点の「芝浦港南ルート」、新橋駅が起点で田町駅東口が終点の「芝ルート」のほか、「麻布ルート」「青山ルート」。
ルートには病院や公共施設が点在。2007年に無作為に選んだ区民1万2,000人を対象に実施したアンケート(有効回答数は約3割)を基に作成した。2年間は実証期間とし、事業採算性の検証や区民満足調査など実施する。事業効果を評価した上で本格運行に移行する予定。
港区環境・街づくり支援部土木計画担当課長の波多野隆さんは「ラッピング広告やバス車内のモニター『ちぃチャンネル』などの広告収入などで採算をとる予定。バス亭の名前もわかりやすくし、使いやすいルートになっているので、区民の皆さんにもどんどん利用していただきたい」と話す。