目黒のギャラリー「やさしい予感」(品川区上大崎2、TEL 03-5913-7635)は3月31日から、「レイモンド・オハラ展 FLYING CATS 世界を放浪する猫」を開催する。
同展は、今年で開局50周年を迎えるフジテレビのドラマ4作品DVD化を記念したもの。4作品のうち、女優の中山美穂さんが主演した「誰かが彼女を愛してる」の中で、キービジュアルとなっていたのが、画家レイモンド・オハラさんの絵画。
レイモンドさんは1941年上海生まれ。25歳から独学で描きながら数々のコンクールで受賞する。その後、8年間勤めた会社からリストラされたことを機に本格的に画家を目指し、バーやクラブで絵を売り歩く独自のスタイルを確立。ノスタルジックな画風から「現代のロートレック」と称されることも。
展示作品は初公開となる新作を含む約50点。今回中心になるのは、「特にファンが多い」という「世界を放浪する猫シリーズ」。「彼は複製を作らないことで有名。今回展示するのもすべて原画なので、貴重な展示会になると思う」と話すのは同ギャラリーの大藤さん。
「構図も色もビシッと決まっていて、とにかく格好いいのがレイモンドさんの絵の魅力。ドラマチックな色と構図で、まるで映画を見ているように物語を感じさせてくれる」とも。
経歴や素性が不明であることから「幻の画家」とも呼ばれるレイモンドさんだが、展覧会初日は在廊を予定する。ギャラリーでは同DVDの販売も行い、絵画またはDVD購入時にレイモンドさんのアートブックを進呈する。
開催時間は11時~20時。4月12日まで(最終日は16時まで)