三菱鉛筆「鉛筆けずり入社式」-4月1日刻印の鉛筆で今後の抱負記す

「一生懸命練習した」と笑う先輩社員の指導を受ける三菱鉛筆の新入社員。

「一生懸命練習した」と笑う先輩社員の指導を受ける三菱鉛筆の新入社員。

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 三菱鉛筆(品川区東大井5)は4月1日、「鉛筆けずり入社式」を行った。

鉛筆削りに集中する新入社員。

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 新入社員が先輩社員に教わりながら鉛筆を小刀で削り、筆記用具に仕上げていく。先輩社員との交流を図りながら、「今後のパートナー」となる鉛筆や筆記用具に愛着を持ってもらうの目的。1958(昭和33)年発売の高級鉛筆「uni(ユニ)」50周年を記念し、2008年より始めた。「社員にとっても当り前の存在となっていた鉛筆をもう一度見直そうというアイデアによるもの」(同社広報の飯野尋子さん)。

 今年の新入社員は10人。この日のために用意された「2010.4.1 welcome to MITSUBISHI PENCIL」と刻印された鉛筆と小刀を手に、緊張した面持ちで鉛筆を削り始めた。「小刀で鉛筆を削るのは、小学生以来で新鮮」「緊張しているが、入社できたうれしさを感じている」などの喜びの声も。

 先輩社員は、「小刀を動かすのではなく、指で鉛筆を動かすのがポイント」とアドバイス。「鉛筆削りには精神を落ち着かせる効果もある。仕事の合間に取り入れてみては」と笑いを誘う場面もあった。新入社員はその後、自分で削った鉛筆で「初心を忘れず実直に働く」「一つひとつの出会いを大切にしていく」「今日の新鮮な気持ちを何年経っても忘れないよう頑張っていきたい」など今後の抱負をカードに書き込んだ。

 飯野さんは「鉛筆は自分で削らないと筆記用具として使えない。今日の入社式で先輩に教わったように、今後も社内で交流を深めながら、さまざまなことを吸収してほしい」と期待を寄せる。

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