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田町に居酒屋「分福」 銭湯を改装、浴槽利用した掘りごたつ席も

2階にも席を用意

2階にも席を用意

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 田町駅三田エリアに11月8日、居酒屋「分福(ぶんぶく)」(港区芝5、TEL 03-6453-7189)がオープンした。経営は飲食店やシェアハウスなどを展開する大関商品研究所(同)。

元風呂場が客席に変化した「分福」

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 約90年間営業し、今年3月に閉店した銭湯「万才湯」を居酒屋に改装した。同社社長の大関耕治さんは「万才湯」の常連で、以前からオーナーに「もし店を畳むことがあれば声を掛けてほしい」と話していたという。

 脱衣所だった場所にはカウンター席とテーブル席を用意。浴室の鏡や浴槽を残したまま改装し、浴槽内にはそれぞれ掘りごたつを備えた。1階奥のボイラー室や2階の仮眠室は個室に改装した。壁面には銭湯絵師の中島盛夫さんによる富士山が新たに描かれている。店舗面積は50坪以上、席数は約170席。

 大関さんは「銭湯の特徴を残した改装を心掛けた。学生からビジネスパーソン、銭湯ファンなど、さまざまな方が来店する。おしぼりを頭にのせて記念撮影するなど、当店の雰囲気を楽しんでもらっている」と話す。

 メニューは風呂おけを使った「お造りの五種桶盛り」(1人前=980円、注文は2人前から)や「目の前で選べる焼き魚・煮魚」(1尾=1,980円~2,480円)、「インカのポテサラ」(520円)、「鶏もも唐揚げ」(580円)、「だし巻き玉子」(680円)、「博多水炊き」(980円、注文は2人前から)などを提供する。

 ドリンクは牛乳瓶を使ったカクテル「珈琲牛乳」や「抹茶ミルク」(以上580円)を用意。そのほか「プレミアムモルツ」(580円)や芋焼酎「富乃宝山」(550円)、日本酒「一ノ蔵」(一合=750円)、梅酒「梅美人」(580円)などをそろえる。客単価は4,500円。価格は全て税別。

 「店内の中央に噴水を置いて、水の音をききながら食事をできる環境をつくり、より銭湯らしい空間にしていきたい。年明けにはランチも始める予定」と大関さん。「この店が銭湯の再利用の新たな事例になれば」とほほ笑む。

 営業時間は17時~24時(水曜・金曜は翌4時まで)。

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