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戸越銀座駅が「木になるリニューアル」 木造を生かし、多摩産材使用

リニューアルした戸越銀座駅のホーム

リニューアルした戸越銀座駅のホーム

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 東急池上線戸越銀座駅で12月11日、駅ホームの改装を記念した「木になるリニューアル」竣工(しゅんこう)式が行われた。主催は東京急行電鉄。

竣工式の様子

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 同駅は1927(昭和2)年10月に開業。木造の駅の雰囲気を受け継ぎ、使い心地の良い駅をコンセプトに2015年9月から駅舎内外装のリニューアル工事をスタートした。

 ホーム屋根やトイレの建て替えには、東京・多摩地域で生産された「多摩産材」を使用。東京都森林事務所によると、多摩産材を使うことで産地周辺の災害防止や二酸化炭素の吸収、持続的な森林整備など、東京の森林の適切な手入れにつながるという。そのほか、木製ベンチと駅のシンボルマーク、のれんの設置なども行った。

 工事期間中には「戸越銀座駅との思い出」や「新しく生まれ変わる駅へのエール」を募集。駅のボードに集まった声を張り付けるプロジェクトを行い、合計822個のメッセージが集まった。

 竣工式「TOGOSHI GINZA RENEWAL -想(おも)いをつなぐ-」には、濱野健品川区長や戸越銀座商店街連合会山村敏雄会長らが出席。山村会長は「戸越銀座商店街は駅とともに栄えてきた。リニューアルした駅とともに、街を次の世代につなげていきたい」とあいさつした。

 商栄会商店街と東急電鉄による竣工記念餅つきや抽選会なども行われ、近隣住民が参加。戸越銀座駅を利用するという女性は「工事中は子どもとボードにメッセージを書き、リニューアルを楽しみにしていた。木のぬくもりが残っていて、親しみを感じられる、良い空間だと思う」と笑顔を見せた。

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