バンダイナムコゲームス本社未来研究所内「ファンシアター」(品川区東品川4)で8月20日、「小学生と一緒に、ITの未来を考える」をコンセプトにしたイベント「小学生ITサミット」が開催された。
同社がベネッセコーポレーション(岡山県岡山市)と共同運営する子ども向け情報共有サイト「サークルリンク」の夏休みイベント「ミラクルキッズフェス!」の一環。同サイト内で予選が行われる「全国小学生ミラクルクイズ」決勝大会に6万人の中から駒を進めた6組18人の小学生が参加した。決勝大会は8月21日。
サミットは2部構成で、第1部は、マイクロソフト副社長の堂山昌司さんによる基調講演に続いて、アジャイルメディア・ネットワーク社長の徳力元彦さんとイー・ガーディアン社長の高谷康久さんが加わり座談会が開かれた。司会は、自身も3人の子どもを持ち、「ITと子どもの問題は気になる話題」というフリーアナウンサーの千野志麻さん。
座談会では、「子どもたちがどのようにインターネットに接していくべきか」「見守る大人はどのようにインターネット、子どもと接していくべきなのか」などについて話し合われた。「子どもたちが有害な情報やネット被害に遭遇する可能性もあるが、ITは便利なツール。楽しみながら使い方を身に付けてほしい」と高谷さん。堂山さんは「忘れてほしくないのは、結局人間同士だということ。例えば友達の話をしっかり聞くなど、フェース・トゥ・フェースの付き合いで物事がつながっていく」と話す。
第2部は、小学生を交えたクイズ形式の意見交換会。「パソコンは国内でどのくらい普及しているか」「近年ユーザーが増えている『つぶやき』サービスの名前は?」などのクイズが出された。「インターネットで嫌な経験をしたことはあるか」との問いに対して「オークションで購入した物が届かなかった」という回答も。
徳力さんは「小学生がパソコンを使いこなす時代は、今が本当に初めて。両親や学校の先生にもパソコンの楽しさや使い方を提案してみては。小学生のころからネットに親しんだ人たちが社会に出てくるのが今から楽しみ」とエールを送った。