品川で「流し」歌手が桑田圭祐さんの復帰願う-サザンの曲をプレゼント

「品川魚貝センター」の客席をギター1本で回るさとうさん。

「品川魚貝センター」の客席をギター1本で回るさとうさん。

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 シンガーソングライターのさとうもときさん(42)は現在、初期の食道がんで休業中の桑田圭祐さんの復帰を願う応援キャンペーンを行っている。場所は、「流しの歌手」として回っている品川魚貝センター(港区高輪3)。

さとうともきさんの歌に聴き入る居酒屋のリクエスト客

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 さとうさんは14歳からギターを始め、バンド活動などを経て、35歳ごろからギター1本で弾き語る現在のスタイルを確立。フジテレビ系「ザ・ノンフィクション」で放送された「僕がホストになった理由」シリーズのテーマ曲に採用され、昨年はアルバム「我、40になりにけり」をリリース。200人規模のライブを行うなど、精力的に活動している。

 歌手活動の傍ら、アルバイトなどで生計を立てているさとうさんは、知人の紹介で昨年の5月から恵比寿東口の「恵比寿横町」で歌い始めた。その後、昨年12月にオープンした「品川魚貝センター」のほか、浜焼き居酒屋「中目黒 鰓呼吸」(目黒区)などを回っている。

 「初めは流しをやることに抵抗があった。人の歌でお金がもらえるとは、ましてや喜んでもらえるとは思えなかったから。しかし、実際に始めると、リクエストしてくれるお客さんがいた。これまで自分の思いを伝えることに一生懸命だったが、人に楽しんでもらうというエンターテインメントの本質に気づかされた」とさとうさん。

 料金は1曲500円。サザンオールスターズのリエストが多いこともあり、休業中の桑田さんを応援するキャンペーンを企画した。リクエスト2曲で、サザンの歌を1曲プレゼントする。

 さとうさんは、「若いころは一生歌い続けていけるものだと思っていたが、最近はいつまで音楽が続けられるのかを考えてしまう。やはり健康が一番」と笑う。「流しはまったく声のかからない日もあり、鍛錬の場でもあるが、歌う楽しさを思い出させてくれた。流しでは相手の望む歌を歌い、ライブでは観客が何を求めてライブに来ているのか耳を傾ける。まずは12月に吉祥寺で行うライブを成功させ、何らかの結果を出したい」と話す。

 さとうさんは、火曜と木曜に品川魚貝センターに現れる。時間は20時~(終了時刻は日によって異なる)。同キャンペーンは9月末まで。

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