運送事業を展開するハーツ(品川区南大井5)に9月29日、振り込め詐欺グループの犯人検挙に貢献したとして、警視庁月島警察署長より感謝状が贈られた。
犯人グループは2009年3~10月の間に、同社の時間制運転手付きトラックレンタカーサービス「レントラ便」を使用。1カ月に1~2回は利用があり、2回目以降から「怪しいと思っていた」と山口裕詮(ゆうせん)社長。「必ず夜の利用でいつも急。依頼の際に番地が微妙に違うなど、長年の勘で何かの犯罪グループではないかと思っていた」と振り返る。
「怪しいと思えば、基本的に仕事を受けない」という同社。判断に迷っていたタイミングで、警視庁の聞き込みがあったという。その後、犯人検挙へ向けて積極的に協力。犯人グループは、広域にわたり被害者が出ていた振り込め詐欺のグループだった。
山口さんは「レントラ便は下見不要で、メールのみで申し込みが完了するため、さまざまな方が利用しやすい。トラブルに巻き込まれることもあるが、今回の件で社内のモチベーションが上がった。今後もスタッフ全員で襟を正し、社会貢献していきたい」と話す。