インターネット調査会社のマクロミル(港区港南2)は3月19日、「震災支援特設サイト」を公開した。
同社は全国のマクロミルモニターを対象に、「東北地方太平洋沖地震にともなう生活支援に関するアンケート」を実施。期間は3月16日~22日で、アンケートに記載された自由コメントから抜粋したメッセージを特設サイトに掲載している。
サイトでは、東日本大震災で被災したマクロミルモニターからのメッセージをグーグルマップで表示。どのような地域でどのような問題が発生しているか、被災者がどのような思いで震災後の生活を送っているのかなどの「生の声」を受け取ることができる。
マッピングされた被災者の声は16日・17日現在の回答。「岩手県内陸にいるが、ガスの供給が止まってしまい、寒さに耐えている。ガソリンがなく、公共交通機関がない私たちはとても困っている。首都圏の方、買いだめを控えていただきたい」(岩手県紫波郡紫波町土舘・40代女性)、「普段連絡を取っていない知人がメールで連絡をくれるのがとても励みになっている。ケータイメールさえ送信不可能な時があるが、パソコンのメールは大丈夫だったので、普段からあらゆる手段を考えておくのがよい」(福島県いわき市植田町中央・30代女性)などのメッセージが寄せられている。
近日中に日付別で確認することができ、問題の傾向を確認することができるようにするという。
このほか、「マクロミルモニタから被災者の方々へのメッセージ」を掲載。被災地域への応援メッセージを文章や単語、文節などで区切り、出現頻度や共出現の相関を見ながら分析する手法「テキストマイニング」を用いて解析している。「希望を持って」「力になりたい」などの言葉をクリックすると、相関の強いメッセージが表示される仕組み。22日17時現在、約29万人が回答を寄せている。
同社広報の横田理恵子さんは「当サイトは全国のマクロミルモニターの方々から寄せられた被災者としてのメッセージ、被災地域への応援メッセージをより多くの方の届けたいという思いで開設した。全国からの『声』を届けることで、震災支援の一助となれば」と話す。