グラフィックデザイナー団体「東京タイプディレクターズ クラブ」(新宿区、以下東京TDC)は設立20週年を記念して、BCCKS(品川区上大崎1)が運営するウェブ上で本を作成できるサービス「BCCKS(ブックス)」を使ったイベント「the 20th Anniversary Exhibition-35冊のブックと、77枚の絵はがき展-」を11月16日から開催する。
「BCCKS」では、アートディレクター松本弦人さんがディレクションを手がけたさまざまな書籍や雑誌のテンプレートを使って、簡単に雑誌や書籍、絵本、写真集などの本をインターネット上で制作することができる。現在はプレビュー版を公開中。
東京TDCは、1987年12月17日に渋谷シードホールでの展覧会開催を契機に、89人の会員により設立。1990年から国際デザインコンペティション「TDC賞」を開催し、毎年その成果を発表するデザイン年間の発刊と展覧会開催を主な活動としてきた。
同展では誕生年の「1987」をテーマとした、77人の作家によるユニークな絵はがき作品を発表。浅葉克己さん、中條正義さん、井上嗣也さん、葛西薫さん、佐藤卓さん、立花ハジメさんなど国内外33人の気鋭デザイナーによる「webブック」を印刷した「printブック」を青山ブックセンター 本店、SOUVENIR FROM TOKYO(国立新美術館)、TSUTAYA TOKYO ROPPONGI、六本木ヒルズ アート アンド デザインストアなどで展示・販売する。
各会場では、ウェブで見る「webブック」と、それを印刷した「printブック」が点在する「リアル空間」を対比・交差させた新しい試みの展覧会を楽しむことができる。絵はがき作品は、全国約600カ所のアドカード設置ポイントでも配布する。
BCCKSの取締役チーフ・ストラテジー・オフィサーを担当する安藤さんは「20周年という記念すべきイベントに、広告デザイン業界の第一線で活躍されているデザイナーの方々とご一緒できたことを光栄に思う。普段の仕事などとは異なり、それぞれの方のデザインに対する姿勢や哲学、モノの見方などをよりダイレクトに感じることができる作品が一堂に集まった、これまでにないデザイン展になっている」と話す。
開催期間は会場により異なる。