北品川で旅の写真とビアガーデン企画-地元出身写真家が旅の記録展示

品川出身の写真家、栃久保誠さん。品川懸ビールを手に

品川出身の写真家、栃久保誠さん。品川懸ビールを手に

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 北品川本通り商店会のフリースペース「楽間」(品川区北品川1、TEL 03-5463-1297)で8月18日~21日、旅の写真展と屋内ビアガーデン「旅アガーデン」が開催される。

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 東北復興祈願として企画された同イベント。写真家の栃久保誠さんが世界各国で撮影した写真約90点を展示し、地ビール「品川懸ビール」などのドリンクとフードを提供する。

 栃久保さんは品川出身の29歳。アパレルメーカー勤務を経て、1年8カ月かけて38カ国を回った。もともと写真好きだったが、旅の途中でシャッターを切るうちにどんどんのめり込んでいったという。「最近は海外に興味を持たない若い人が多いので、自分の写真を見て少しでも海外に興味を持ってくれるようになれば」と栃久保さん。

 旅の終わりに近づいた3月11日、インドで東日本大震災を知った。日本の状況を知るうちに、「このまま旅をしていていいのか」と迷いが生じ、体調を崩していたこともあり3月31日に帰国。原発事故で立ち入り禁止区域に指定された南相馬市に栃久保さんの親せきが住んでいたことから、「何かできないか」と考えて企画したのが写真展だった。6月下旬、下北沢で個展を開きポストカードなどを販売。売り上げを南相馬市へ寄付した。

 同展で声を掛けたのが、「ゲストハウス品川宿」館長の渡邊崇志さん。旧東海道品川宿周辺まちづくり協議会とゲストハウス品川宿がサポートする。

 期間中、雨野亜希子さんのボサノバライブ(19日19時~)、70年代の元ヒッピーで、まちづくり協議会の堀江新三会長と栃久保さん、地球の歩き方グッドラック編集プロデューサーの広瀬正剛さんによる「新旧旅人セッション」(20日19時~)、小学生を対象にした「クイズと写真で世界一周」(21日15時~)などのイベントも行う。

 このほか、栃久保さんの写真のポストカードやステッカーなども販売。必要経費を除いた収益は、全て東北支援のために寄付する。

 「今回の企画は、地元の方々をはじめとするさまざまな方の協力があって実現することができた。東北の復興支援の気持ちは強いが、地元の活性化にもつながれば。日替わりの企画を用意しているので、ぜひ多くの方に楽しんでいただきたい。飲み過ぎて帰れなくなったらゲストハウスにお泊まりください」と笑う。

 開催時間は、18日・19日=16時~21時、20日・21日=12時~21時。

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