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武蔵小山に子ども美術教室「がじゅく」-現代美術作家が開く

手のひらに付けた「小麦絵の具」を、ロール紙に思いっきり塗っていく蒼太朗君

手のひらに付けた「小麦絵の具」を、ロール紙に思いっきり塗っていく蒼太朗君

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 武蔵小山に3月3日、子ども美術教室「がじゅく」(品川区小山3、TEL 080-4723-5480)が開校した。

「小麦絵の具」に夢中

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 塾長は、小学生のころから芸術家になることを志していたという大竹敦人さん。大学教員として美術指導を行うほか、現代美術作家として写真や絵画などさまざまな分野で活躍する。

 開校のきっかけについて、大竹さんは「美術は、一つの文化として先人たちからずっと受け継がれてきたもの。その道に身を置く者として、これまでの活動を通じて得た経験を、子どもたちに伝えていきたいとの思いがあった」と話す。

 作品の出来の良しあしではなく、作品ができ上がるまでのプロセスを大切にするという同校。授業は、工作などの造形や絵画を中心に行い立体と平面の内容をバランスよく取り入れる。

 4月4日には、未就学児を対象としたアートプログラムを初開催。当日は、小国蒼太朗君・かなこちゃんの兄妹と木村太郎君の3人が参加した。

 初めに「準備体操」として大きな画用紙にクレヨンで思い思いに絵を描く子どもたち。その後、小麦粉と色水を混ぜた「小麦絵の具」を使って、床に広げたロール紙に自由に色を重ねていった。講師の奥村昭彦さんは「小麦を混ぜることで絵の具にとろみが出る。手でぐちゃぐちゃに混ぜることができて、色の変化も分かりやすい」と説明する。授業が終了し、「終わり」を告げられると、名残惜しそうな表情を見せる子どもたち。太郎君の母親は「普段できないことを体験できたので、参加させてみて良かった」とほほ笑んでいた。

 「自分の手を使って、ものを創る喜びを知ってほしい」と大竹さん。今後について、「都内に10教室くらいを目標に展開していければ」と力を込める。

 現在、通常授業は土曜日に開講。そのほかの授業日や体験授業などの問い合わせは公式サイトで受け付けている。

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