中延駅近くのシェアアトリエ(品川区戸越6)で5月6日、演劇ユニット「ttu(ティー・ティー・ウー)」の第2回公演「バートルビー」が始まる。
演出の山田真実さんと制作の増永紋美さんが主宰し、公演ごとにメンバーを募る同ユニット。山田さんが知人などに声を掛け、岩崎彩葉さん、ササキユーイチさん、白井愛咲さん、瀧腰教寛さん、その他スタッフなど計7人が集まった。台本は、アメリカの作家、ハーマン・メルヴィルの小説「バートルビー」を基にする。「作品から場所を想像させる試み」をテーマに、作品と場所が互いになくてはならない、相互作用するような内容を目指したという。「主人公のバートルビー(代書人)とこのアトリエ。一見すると全くの別物だけど、実はそれぞれを取り巻く環境には共通点がある。そこに注目してもらいたい」と増永さん。
公演を行うのは、ビル一棟をアトリエとするプロジェクト「インストールの途中だビル」の2階共用スペース。同プロジェクトは、空き物件と借り手を結ぶソーシャルビジネス「MaGaRi(マガリ)」の一環で、まちづくりの企画運営を行う「まちづくり会社 ドラマチック」が手掛ける。
同社社長の今村ひろゆきさんは「さまざまなアーティストさんの活動を街とつなげていきたい。今回の演劇のように、どんどん行動してもらえれば」と力を込める。
増永さんは「物語と合う物件がなかなか見つからなかったが、『MaGaRi』でアトリエの存在を知り、イメージとぴったりだった。入居は即決」と振り返る。「ビルに演劇をインストールしてみるのも面白いのでは」とも。
公演は9日まで。料金は、前売り=2,000円、当日=2,500円。詳しくは公式サイトで確認できる。