三田駅近くの「魚串さくらさく 三田店」(港区芝4、TEL 03-6809-5848)では6月11日、客がスマートフォン(以下スマホ)を使ってメニューを追加注文できるセルフオーダーシステムを試験的に導入した。
同システムは、プラグラム(大阪府)が開発したiPhoneやiPod touchを用いた飲食店向けオーダーエントリーシステム「Waiter(ウェイター) by スマレジ」の新機能。
客が最初のオーダーだけ口頭で店員に注文すると、店員はテーブル番号などで管理されたQRコードを発行。2回目以降のオーダーは、私物のスマホでQRコードを読み込み、ブラウザでアクセスしたウェブサイト経由で注文できる。
セルフオーダーを初体験した20代女性は「ネットショッピングと同じように、スマホで操作するとついつい頼みすぎてしまう。注文内容は周りの人には分からないので、おごってもらえるときに価格の高いものをこっそり頼むのもいいかも」と笑う。
同店を経営するゴードンブラザーズ(千代田区)社長の宮本陽介さんは、「客が好きなタイミングで注文でき、厨房(ちゅうぼう)の専用端末にオーダーが大量にプリントアウトされてしまうので、調理スタッフの負荷は確実に上がる。今後、フロアサービスも含めた人員配置のバランスを改善していけば、客単価アップが望めるはず」と期待を込める。
試験導入期間中は、セルフオーダーシステムの実施日を同店のフェイスブックページで告知。オペレーションを調整しながら、本格導入を目指す。
営業時間は11時30分~14時、17時~23時(土曜は夜のみ営業)。日曜・祝日定休。