ユーザー参加型ウェブサイト「空想無印」を運営するエレファントデザイン(品川区東五反田5)は1月25日、「貼ったまま読める透明付せん紙」を発売した。同サイトからの商品化は初めて。
「空想無印」は、「無印良品にこんな商品がほしい」という要望を同サイトのユーザーから募集し、商品化を目指すサイトとして2007年2月にオープンした。提案した商品がユーザー投票で1,000票を獲得すると商品化される。
「透明付せん紙」は、武蔵野美術大学の学生が提案し、2007年8月に獲得票数1,000票を達成。同時に、「無印良品」を運営する良品計画(豊島区)が商品化に向けて検討を開始した。投票時に寄せられたコメントを参考にサイズやのり付けの位置など詳細の仕様を決定した。2007年12月、再度「空想無印」で購入希望者を募集したところ、目標購入希望者数300人を10日間で達成し、商品化に至った。
商品は、文庫サイズ(縦140ミリメートル×横95ミリメートル)で20枚つづり。一般の透明な付箋紙との違いは、油性ペンやマジックはもちろん水性ボールペンでも文字を書くことができる点と、短冊形よりも少し大きめの文庫本サイズなので、メモ帳代わりに使用できること。使用する素材は「試行錯誤を繰り返し、多様なペンに対応したリーズナブルなものを見つけ出した」(同社コミュニティメディア部谷岡拡さん)という。
商品の特徴を生かして、契約書など重要な書類に付せんを貼って、注意点やなつ印場所などを書き込んだり、教科書や会議の書き込み禁止の資料に使用したりと、さまざまな用途に利用できる。
谷岡さんは「現在、空想無印サイトで同商品の便利な使い方を募集している。ユーザーのたくさんのアイデアによって、まだまだ可能性は広がっていくだろう。今後もユーザーのアイデアをベースに、これまでにない新しい商品を作っていきたい」と意欲をみせる。
全国の無印良品(一部店舗を除く)で発売中。価格は500円。