宣伝会議(港区)が主催する「第45回宣伝会議賞」の贈賞式が3月7日、エプソン品川アクアスタジアム(港区港南4)で開催された。
同賞は、1962年に「宣伝会議」の通巻100号を記念して創設された公募広告賞。企業や自治体から寄せられた課題に沿って制作された、コピーやCMの絵コンテを募集する。過去の受賞者は、糸井重里さんや林真理子さんなど。今年は65企業・団体が参加し、応募作品は過去最多の22万7,861作品にのぼった。
式は、アナウンサーの滝川クリステルさんの司会で進められ、協賛企業賞と最終審査員を作品とともに紹介。ファイナリストに選ばれた9人の中から奨励賞(4人)、コピー部門賞(1人)、CM部門賞(1人)、準グランプリ(2人)、グランプリ(1人)が発表された。
グランプリは、眞水徳一さんが制作したテレビCMの字コンテ(課題「英検のイメージ(日本英語検定協会)」)。準グランプリは、森剛さん(課題「企業広告(忠考酒造)」)、鈴木孝浩さん(課題「野球盤(エポック)」)が受賞した。表彰式では、同水族館のイルカがお祝いジャンプをする場面も。
グランプリを受賞した「英検」(日本英語検定協会)の字コンテは、『男が機嫌良さそうに歌うビートルズの「イエスタディ」。よく聞くと「イエスタディ~フンフンフンフンフンフンフ~フフ~ン」と歌詞がわかっていない。男の映像に「英検」のロゴがオーバーラップ』というもの。
眞水さんは「たくさんの素敵な言葉に囲まれて幸せ。『イエスタディ』という曲は悲しい曲なのに、つい鼻歌まじりに歌ってしまう。そんな身近な雰囲気を目指した。今までCM作品のグランプリ受賞は少なかったので、これを機会に増えてほしい」と喜びを語った。
実行委員長の眞木準さんは「グランプリ受賞作品は、思い切りのいい斬新な作品。高く評価している」と賞賛。最終審査員の小野田隆雄さんは「コピー作品ではなくテレビCM作品から選出されたが、映像に頼らず言葉で勝負したところが決め手となった。宣伝会議賞もどんどんスケールアップし、イルカたちのように元気にジャンプできれば」と総評した。
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