JR東海(名古屋市中村区)、JR西日本(大阪市北区)が共同開発した東海道山陽新幹線の新型車両「N700系」が、7月1日のダイヤ改正に伴いデビュー。品川(港区高輪3)、名古屋、新大阪の3駅で1番列車「のぞみ99号」の出発式が行われた。
N700系は空気バネで車体を傾ける車体傾斜システムで、カーブを時速270キロで走り、山陽区間では最高速度300キロで走行。東京~新大阪間を最速2時間25分、東京~博多間を同4時間50分で結ぶ。パソコンなどを持ち込む乗客を想定し、各座席にはコンセントも設置し、2009年春よりインターネット接続サービスも始める。
出発式では松本正之JR東海社長が、「現在の技術と将来の可能性を結集した最高水準の車両」とあいさつ。約1,300人を乗せたのぞみ99号は、早朝からホームに集まった数百人の鉄道ファンに見送られ、6時に発車した。
新ダイヤではN700系を1日に上下8本運転。2007年度末までに30本以上に増やす予定。