京急・新馬場駅近くに9月1日、「レンタルスペース松本」(品川区北品川2、TEL 03-6712-8020)がオープンした。運営は京急新馬場商店街復興組合。
明治時代に建てられた一軒家をレンタルスペースとして改装した。同所は大正時代から1973(昭和18)年まで「松本酒店」、戦後にモツ煮込みが名物の居酒屋「松本屋」としてにぎわい、店を閉めた1987(昭和62)年から約30年間、空き店舗だったという。
同組合の大和淳二さんは「昔から受け継がれてきた雰囲気を残しつつ、安全に使えるよう建物を整備した。昔から新馬場に住む方々からも『なつかしい』『きれいになった』と声を掛けてもらっている」と話す。
スペースは12畳の土間と6畳、3.75畳、3畳の和室を用意。無料Wi-Fiとミニキッチンを備える。土間には、大家が所持していた北馬場駅の看板などを飾る(新馬場駅は1976(昭和51)年、北馬場駅と南馬場駅が統合し て生まれた)。ママ会や展示会、会議の打ち合わせスペース、ギャラリーなどの用途に合わせて使えるほか、同商店街の飲食店からケータリングサービスも利用できる(要相談)。
レンタル費用は1時間1,800円、6時間1万円。和室のみ・土間のみの利用の場合は、それぞれ1時間1,000円。ミニキッチンは別途使用料が必要。
「若い世代や海外の方にも使ってもらいたい。新しいコミュニケーションの場になれば」と大和さん。「この場所をきっかけに、商店街内の横のつながりをさらに強くしていきたい」と期待を込める。