JTB(品川区東品川2)は7月5日、2007年夏休み(7月15日~8月31日)の旅行動向について発表した。国内、海外旅行費用総額は、推計3兆2,924億円(前年比3.0%)。これは現在と同じ調査方法を取り入れた2000年以来、過去最高となる。同社では、好景気とボーナス額の増加が旅行費用を押し上げた原因と分析している。
国内への旅行者は、前年比0.9%増の7,480万人が予想され、2年連続の増加。ツアープランは、高価格商品が伸びているという。旅行先は、カップル、ファミリーを問わず、今年も沖縄が人気。リピーターが増えるほか、海外からのシフト傾向も見られるという。
海外への旅行者の予想人数も前年比2.0%増の252万人と、こちらも2年連続の増加が見込まれている。円安による旅行費用上昇、燃油サーチャージの高騰(対前年平均約5,000円増)にも関わらず堅調。特にファミリー層の需要が多く、予約客の約6割を占めているという。渡航先は、ハワイ、パラオ、南太平洋(フィジー、タヒチ、ニューカレドニア)、アジアンビーチ(バリ、プーケット、マレーシア)と、近年のビーチ人気が継続。また、JALのチャーター便大幅拡大の影響も手伝って、中東欧、マカオも注目を集めている。