高輪台駅近くの医療モール「メディカルプライム高輪」(港区高輪3、TEL 03-6262-1602)に新たなクリニックの入居が続いている。運営はスマートクリニック(赤坂5)。
セミナーなども行われるコミュニティースペース「PHELOPHEPA(ペロペパ)」
同施設のコンセプトは、「高輪に住み集い、働く人々に『健康』を届ける」。クリニックや薬局が集まる医療モールとして7月1日に新築オープンした。12月1日に「しもだ皮ふ科クリニック」、2018年2月に「高輪台さいとう整形外科」が開院すれば、当初の計画通り同ビル内に1つの薬局と6つのクリニックがそろう。延べ床面積は320坪、7階建て。
同社担当者は「米国にはさまざまなクリニックが入っている医療モールがあり、患者はそこでまずかかりつけ医に診てもらい、重症ならば大きな病院へ行くという取り組みがある。日本でも医療費の問題が深刻になる中で、かかりつけ医と大きな病院のすみ分けが進んでおり、この画期的な仕組みを取り入れたいと考えた。1つの建物に複数の診療科が集まっているのは、患者にとっても利便性が高い」と話す。
現在入居しているのは、「品川胃腸肛門内視鏡クリニック」「高輪台レディースクリニック」「かがやき内科・糖尿病クリニック」「高輪台眼科クリニック」と薬局「メトロファーマシー」。地域の病院であるNTT東日本関東病院、北里研究所病院、東京高輪病院とも連携しているという。
最上階には、ネルソン・マンデラが運営していた医療列車にちなんで名付けられたコミュニティースペース「PHELOPHEPA(ペロペパ)」を設置。地域向けの医療セミナーやイベント、産業医と企業人事が集まる勉強会、医学に関する研究会などを開く。最大収容人数は30人。
「モール内の共有部には小部屋を設置し、赤ちゃん連れのお母さんの授乳や面談などにも配慮した。人目が気になる時などに利用いただければ」と担当者。「『まずはかかりつけ医にいこう』と地域の方に思われるような身近な存在になりたい。当社が信頼する先生が集まっているので、健康について何か不安や心配なことがあれば気軽に来てほしい」と話す。
営業時間は8時30分~20時(各クリニックで診療時間は異なる)。