「将棋BAR RE:STA（リスタ）」（品川区戸越1、TEL 090-7415-6774）が戸越銀座商店街にオープンして2カ月がたつ。

「将棋BAR RE:STA（リスタ）」内観（写真提供＝将棋BAR RE:STA）

　「将棋Cafe Re:sta」（千葉県）に続く同ブランド2号店。「Sports Cafe Bar & Shop Pivote（スポーツカフェ バー＆ショップ ピヴォーテ）」を間借りして営業する。店舗面積は13坪。席数は17席。

　コンセプトは「将棋好きのための隠れ家」。店長の石山聳（しょう）さんは、小学3年生で将棋を始め、大学時代から本格的に打ち込むようになったという。卒業後は会社員を経て、ラッパーとして活動する傍ら、フリーの将棋講師を務める。11月2日現在の段位はアマチュア四段。

　開店の経緯について石山さんは「今年の4月に長年の夢だった1号店をオープンしたところ、想定よりもたくさんのお客さんが来店し、将棋が楽しめる場所の需要を強く感じた。都内でも挑戦したいと考えていたところ、知り合いに店を貸してくれないかと声を掛けて出店が決まった」と話す。「店名の由来は、自分自身が挫折を経てリスタートできたことから。将棋の駒である『歩』のように、諦めずに歩み続ければ『金』に成れる。人生はやり直せるという思いを込めた」とも。

　店内では来店客同士で将棋の対戦ができるほか、石山さんとの対局や将棋指導も受けられる。将棋盤は、一般的な盤のほか、初心者や子ども向けに指す方向が書かれた「こども将棋」や、「鬼滅の刃」のキャラクターが描かれた将棋盤セットを用意。石山さん手作りの「駒の動き方早見表」などもある。

　そのほか、「観（み）る将（対局の観戦を楽しむ将棋ファン）」も楽しめるよう、将棋のテレビ番組を再生したり、将棋雑誌などを置いたりしている。

　ドリンクメニューは、コーヒー、ティー、コーラ、ウーロン茶、アップルジュース（以上400円）や「メリケンハイボール」、「耀龍（ようりゅう）ウーロンハイ」、「ダイレクトコークハイ」、「日本酒システム」、「鬼殺し焼酎」(以上500円)、ゴキゲンビール(600円)、ボトルワイン（赤・白・スパークリング）（2,800円）をそろえる。

　近所に住む来店客の宮田さんは「新しい店ができていたので、ふらっと立ち寄ってみた。将棋を指すのは子どもの頃以来だが、石山さんが丁寧に教えてくれるおかげで楽しめた」と話す。職場が近いという森荘平さんは「飲みながら将棋を指せる場所はあまりないので驚いた。今度は友人も連れて、楽しみたい」と笑みを浮かべる。

　「将棋好きの人たちが気軽に集まれる場所にしていきたい。将棋を通してお客さん同士で仲良くなってほしい」と石山さん。「新メニューとして、将棋にちなんだカクテルなどを考えている。今後は将棋にちなんだ曲を作り、将棋ラッパーとしても活躍していきたい」と意欲を見せる。

　営業時間は水曜＝12時～22時、日曜＝12時～19時。利用料金は、一般＝1,500円、学生＝1,000円（日曜は各500円増し）。1ドリンク付き。親子ペア（大人1人、子ども1人）は2ドリンク付きで2,500円、2人目以降は通常料金。いずれも終日利用可で、フードの持ち込み自由。

　新型コロナウイルス感染症の対策として、アクリル板を設置し、店内を換気・消毒する。スタッフはマスクを着用し、来店客には入店時に手指の消毒をお願いする。