「第17回中延ねぶた祭り」が9月17日、中延エリアの商店街で4年ぶりに開催された。主催は中延商店街振興組合(品川区東中延2)。
同祭は1992(平成4)年に開始。青森県黒石市の協力を得て中延商店街で隔年で行われていたが、2020年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止に。今年は新型コロナウイルスの感染拡大状況を考慮し、祭りの規模を例年の約6割に縮小して夜の部のみ開催した。
17時ごろ、昭和通り商店会の「一元園」(中延2)付近から黒石市や地元商店街、児童センターなどによる5台のねぶたが運行を開始した。出演者は9団体約170人で、昭和通り商店会、中延中央振興会を通り、中延商店街(なかのぶスキップロード)のアーケードを往復。太鼓や笛の音に合わせ、「ラッセラー」という跳人(はねと)によるかけ声が商店街に響いた。例年は飛び入り歓迎だった踊り手の跳人は登録制だった。
会場には写真を撮る人や「見られてよかった」と言い合う人、子どもを抱き上げて見物する人など、多くの地域住民の姿が見られた。中延商店街振興組合の見上愛智さんは「予想以上の人出。準備期間が例年の半分しかなく慌ただしかったが、喜んでもらえるのはうれしい」と話した。