つぼ焼き芋専門店「銀六いも」(品川区小山6、TEL03-6421-6851)が11月11日、西小山駅近くにオープンした。
同店は2019年冬、戸越銀座商店街のビル軒先でオープンし、期間限定で毎年焼き芋を販売してきた。店舗はキムチ店の跡を改装して利用する。店舗面積は6坪。席数はテーブル=4席。
店主の柴岡由利子さんは「これまでは戸越銀座のほかイベントなどでも出店していたが、拠点が複数あると地元のお客さんがいつもの場所で買えなかったり、焼きたてを提供できなかったりしたことから、常設店の物件を探していた。戸越銀座にも似ている西小山の商店街の雰囲気が好きで、この物件に決めた」と話す。
窓際に置かれた高さ約80センチ、直径約50センチのつぼに七輪を入れ、炭火で芋を焼く。一度に焼ける芋の数は12本までで、一回の焼き上がりに1時間半かかる。「焦げないように手で芋を回す手間はかかるが、低温で時間をかけて焼くことで芋の甘さを引き出せる」(柴岡さん)
芋は、「しっとり系」「ほっくり系」の系統に合わせて、常時3、4品種を用意する。価格は大きさにより、小=450円、中=650円、大=800円、特大=950円、特特=1,100円。「今の時期はシルクスイートや鳴門金時がお薦めで、年が明けると種子島の安納芋などが時期を迎える。芋は収穫後に貯蔵することで甘さが増す上、貯蔵技術の進歩によって一年を通して食べられる」と柴岡さん。夏季は、冷やし焼き芋や焼き芋のクリームを使ったかき氷を提供するという。
ドリンクメニューは、甘みの強いしっとり系の芋と牛乳を使った「つぼやきいもシェイク」や、温かい「つぼやきいもラテ」(以上640円)のほか、コーヒー(500円)、カフェラテ(550円)、抹茶ラテ(640円)、「焼き芋に合うよう選んだ銘柄を月替わりで用意する」という日本茶(400円~)など。ドリンク料金はイートインの場合50円増し。
「内装工事をしている時から『楽しみにしている』と声をかけてもらったり、オープン後も『おいしかったからまた来たわ』と何度も来てくれている地元のお客さんもいたりして、焼き芋の魅力が伝わっていると感じる」と柴岡さん。「焼き芋のシーズンは秋からだが、本当に甘くおいしくなるのは年が明けてから。今の時期にはない芋も入ってくるので、食べてほしい」とほほ笑む。
営業時間は11時30分~17時30分。