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大崎に生酒専門店「北雫」 夜はバー業態、昼は北海道和牛カレーを提供

「北雫」外観

「北雫」外観

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 生酒バー「北雫」(品川区大崎1、TEL 090-7090-2629)が、大崎駅近くにオープンして3カ月がたった。経営は障害福祉事業を手がけるあすなろ(北海道)。

「北雫」カウンター席

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 北海道北見市のレストラン「北のダイニングあすなろ」の系列店。「魚民」跡を工事して使う。カジュアルに使ってもらえるよう、高級感を出しすぎない内装にしたという。店舗面積は7坪。席数はカウンター8席。店名は北海道の酒米「きたしずく」に由来し、火入れ(加熱処理)しない生酒を提供する。

 開店の経緯について、同店を経営する山中大輔さんは「当社が7年かけて開発し、『北のダイニングあすなろ』で提供している『北海道和牛カレー』の知名度を全国区にしたいと考え、東京での出店を決めた。私は北海道が拠点で店に立てないため、北海道の生酒専門店で修業していた山中美保さんに声をかけ、ランチにカレーを提供する生酒バー業態での独立出店を持ちかけた」と話す。

 ランチタイムは、北海道のオホーツク地域産の和牛を使った「北海道和牛カレー」のみを提供する。カレーに使う「ASUNAROワイン」と和牛は、同社が運営する障害者就労支援施設の利用者が生産に関わっている。セットとして、スープとサラダのほか、同じく利用者が生産に関わる「あすなろコーヒー」が付く。「お客さんだけでなく全国の事業者に、障害者が個性を磨いてこんなに素晴らしいものを作り上げられることを知ってほしい」と山中大輔さん。

 生酒は、客の好みに合わせて山中美保さんがおまかせで提供する。「鳳凰美田(ほうおうびでん)」「栄光冨士 黒狐(くろぎつね)」「Monochrome(モノクローム)」「嵐童(らんどう)」「鍋島 きたしずく」(以上90ミリリットル)など、常時10種類以上をそろえる。「常に同じ生酒が入荷できるか分からないため、提供する日本酒は日々変わっていく。今週ある酒が来週まであるとは限らないので、新しい酒との出合いを楽しんでもらえれば」(山中美保さん)

 バータイムのフードメニューは、「エイヒレ」(1,300円)、「羅臼産真ほっけ」(2,000円)、「糠(ぬか)にしん」(2,400円)など、北海道産の魚を中心に提供する。そのほか「クリームチーズやっこ」(800円)、「山わさび」(500円)などもそろえる。お通しは3種盛り(1,000円)、5種盛り(1,500円)、7種盛り(2,000円)から選べる。

 「今後のランチメニューは、ボロネーゼやハンバーグなど『北のダイニングあすなろ』で提供していたものを増やしていく予定」と山中大輔さん。山中美保さんは「生酒だけを一年中提供する店は数少ない。フルーティーで米本来の甘みが楽しめる生酒を飲みに来てほしい」と呼びかける。

 営業時間は11時~14時、18時~21時。土曜・日曜・祝日定休。

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