
明和電機は9月20日・21日、武蔵小山の本社兼アトリエ(品川区荏原3、TEL 03-5749-2271)で、長年のアート活動で製作・試作した不用品を放出する販売イベント「明和電機 スーパー大処分市」を開催する。
明和電機は土佐信道さんのプロデュースによる芸術ユニットで、武蔵小山に拠点を構える。自作の楽器を「製品」と呼び、それらを使ったライブ「製品デモンストレーション」を行う。「日本の高度経済成長期の中小企業のスタイル」をコンセプトに、青い作業服を着て活動する。2023年にユニット活動30周年を迎えた。
これまで不定期に開催してきた同イベント。今回は、30年間でたまったアイテムを一挙に放出する。土佐さんは「今年、最低限の機材だけを持って1人で全国を回るコンサートツアーを開催した。それが終わってこのアトリエに帰ってきた時、『物、多いな』とびっくりした。これからも明和電機の活動を続けるに当たって、たまりにたまった邪魔な物を捨てて軽くならねば、と思い、過去最大規模の大処分市を開催することにした」と話す。
未発表作品や過去の試作品、部品、機材、工具、資料など、500アイテム以上を出品する。デビュー当初の作品ほか、過去に使っていた制服などのビンテージアイテムも。価格帯は0円~30万円。加えて、約200アイテムをオンラインで販売する。
「これまで『もったいないな』『これはアートだし』と、あえて処分市に出さなかった30年分のアイテムも出品する」と土佐さん。「安価なアイテムでも、私の没後100年には価格が大高騰する可能性はあるはず。このアトリエで作った変なもののかけらを、あなたの目で宝探しのように見つけて」と笑う。
開催時間は13時~18時。