
国内複数社のアシストスーツが試せる展示場「体験型アシストスーツミュージアムTOKYO(トーキョー)」(品川区西五反田7)が五反田TOCビルにオープンして1カ月がたった。運営は医療用品メーカーのダイヤ工業(岡山市)。
アシストスーツは、装着することで体への肉体的負荷を軽減させるアイテム。製造業や物流、農業、介護などの分野で導入されている。同社は、サポーターやコルセットなど医療用品を扱う知見を生かし、アシストスーツの開発、製造、販売を手がける。
岡山市内に続く2拠点目。首都圏に新拠点を設け、アシストスーツの普及につなげる。展示場面積は19坪。企業向けの完全予約制。
同社の新市場開拓部門部門長の西田哲史さんは、オープンの経緯について「岡山のミュージアムが好評で、『ぜひ首都圏にも』という声があったことから、23区内で場所を探していた」と話す。
展示場内では、複数の国内メーカーのアシストスーツをそろえる。外骨格のようなフレームがあるタイプや衣服に近いウエアラブルタイプなど多様な製品をそろえ、実際に装着して比較・検討できるようにする。同社社員が常駐し、導入を検討する企業の悩みに応じた製品を提案する。
「オープン後、庫内作業のある物流業や運送業、製造業、鉄鋼業などの企業を中心に約70社から問い合わせがあった。労働者の高齢化などで、アシストスーツ需要の高まりを感じている」と西田さん。「アシストスーツというまだ発展途上のジャンルの発信拠点として、労働環境の課題に悩む多くの企業に足を運んでもらいたい」と意気込む。
開館時間は9時30分~17時30分。土曜・日曜・祝日定休。